11/2 に Donuts Pop からデビューアルバム "Lover in the Dark" をリリースする、アイスランドの首都レイキャヴィークを拠点に活動するエレクトロポップアーティスト Berndesn (ベルンセン) のスペシャルインタビューをお届けします。こう見えて25歳の彼、バイトを続けながら自身の音楽活動を続け遂に 11/ 19 ヨーロッパデビュー!日本盤は先行で 11/2 リリースです!!

まず最初に君のフルネームとSSN(社会保障番号)、靴のサイズを教えてくれない?
Berndesn (以下 B ): Davíð Berndsen, 241285-5555 (もちろん彼の正確な番号ってわけじゃないけど、きちんと教えてくれたんだよ。彼らはとても信頼できるタイプのアーティストだよ。)、ヨーロッパのサイズで44だよ。
素晴らしい! これは僕がやってる別のナイジェリア詐欺なんだよ。インタビューするふりして、ほら君の情報はいただきさ!
B: で、僕は君を銀行まで追いかけていって、捕まえるよ!
ところで春の兆しはもう感じた?
B: ああ、この二日ほどはまあよかったよね。
雨だったのに?
B: ああ、ほとんどスタジオに籠りっぱなしだったから天候がどうかは大した問題じゃないんだ。

つまり食事も仕事も寝るのもスタジオってこと?
B: そうありたいんだけどね。ここで寝るってのはどうだろう、ちょっとやりすぎな気がするんだよ。
君が一番最初ってわけじゃないよね。
B: その通りだよ。だけど他のミュージシャンのためだったり、彼らと一緒に作っているアイデアや楽曲が山ほどあるんだ。
てことはその共同作業の進捗によってスケジュールが決まる感じ?
B: 大体ね。たとえば、僕は今自分自身のプロジェクトと同様に Þórunn Antoniaとも作業しているんだ。曲を書くだけじゃなく、メールを書くことで一日が終わる。それがオフィスワークとの境界線みたいなもんなんだけど、死ぬ程退屈だよ。
君はこれまでのうち半分ほど流通で過ごしたよね?
B: 簡単に言うとそうなんだけど、僕らは単に僕らのために機能するように自分たち自身をドイツにおけるセールスマンにしただけなんだ。
その後の戦略を見据えて?
B: 少なくともベルリンではドイツ人のセールスマンがいて、この秋に起きる事を楽しみにしてるんだ。それについて僕はまだ始めたばかりなんだけど。
外国でプレイしたことはあるの?
B: いや、ないね。だからビデオが人気が出てきてて、それで成功してるってことで海外に行けると考えては興奮してるんだよ。

君の最初のビデオ、Supertime はとてもショッキングだったよ。あのアイデアは最初からあったの?
B: あれは上手く注目を集める事ができたんだけど、当初このビデオを作った男が持ってきたアイデアに僕は全く賛成できなかった。僕は流血野郎じゃなければ、僕のスタイルでもなかったから。その頃にはハッピーな感じのテレビゲーム風のビデオ、Lover In The Dark を作っていた。でもそれは流行るような事はなかった。それ故に全く対極にあるビデオをすぐに発表することができたんだよ。
君のビデオは全部プロフェッショナルにできてるけど、どうやってお金の工面をしたの?
B: かなりラッキーなことに、Spuertime には 140000クローネ (約750ポンド、1200ドル) かかったし、20人分ぐらいの食べ物も必要だったんだ。作り物の血と機材のレンタル料金が主な費用だったんだけど、みんなプロみたいに働いてくれたよ。多分僕のことを百万長者かなんかだと思ってたんじゃないかな。だけどたとえばスウェーデンのビデオ Lover In The Dark なんかは基本的にタダだったんだよ。実は裏話があってね、僕は以前Skólavörðustígur でアートギャラリーを経営してて、それを通じて展示会をやりたがっていた二人のスウェーデン人のフォトグラファーに出会ったんだ。それで彼らとコラボレートしてこのビデオを作ったってわけ。
どんなギャラリーだったの?
B: Gallerý Tutto Bene って名前だったんだけど、彼らが宿を探してたから泊めてあげたんだ。その時一緒にビデオを作ろうって言ってくれたんだよ。冒険する準備はばっちりだったんだけど、それを実現する為の機会が不十分でね。その6ヶ月後、彼らが連絡をくれて、こっちへおいでよって誘ってくれた。僕はビデオを作るお金を持ってないことを彼らに伝えたんだけど、どうもそれでは彼らを説得はできなかったようで、「とりあえず航空券の金だけなんとかすればいいよ。あとはこっちでなんとかするから」って。本当にラッキーなんだ。

これらのビデオからいい影響って何かもらった? 海外の雑誌やジャーナリストからインタビューを受けたことは?
B: たくさんこなしてきたし、いくつか映画祭にも誘われたんだよ。たとえば僕らが去年 Supertime の撮影のためにLAに行ったりね。あっという間に50万ビューまでいっちゃうなんて本当に素晴らしいよ。
君の経験において、適材適所な人材に出会い、きちんと報酬はもらっていると思ってる?
B: ああ、ばっちりさ。そういう人たちに会って、リスクについて話し合うことは僕にとってとても有意義なことだよ。僕はどんなチャンスやアイデアにだって飛び乗って、上手いことやっつけてきたんだ! ただただやるだけ、物陰にこそっとしゃがみこんでるんじゃ何も始まらないからね。
常にポジティブでいるの?
B: いろんな人が僕のとこへ来ては「曲はいいんんだけど、映像が酷い」と言うし、またその逆もある。だけどそういったいろんな意見が聞けるってのはいいことだよ。みんな好きか嫌いかのどっちかで真ん中が全くないんだ。これまでに僕らは四つビデオを作って、高く評価してもらえてる。それがおかしな事をする資格を与えてくれてるんだ。最近はちょっと出かけて、汚いVHSビデオカメラを買いたいんだ。

どうして母国語であるアイスランドの言葉ではなく、英語で歌詞を書いているの?
B: アイスランドの言葉で歌詞を書くのは信じられないほど難しいって気づいたんだ。多くの人が賛同してくれるとは思うんだけど、次のシングルは母国語で書くんだ。だから一体どんなことになるのかわくわくしてるんだよ。
つまり英語の方が歌詞を書くにはピッタリだと考えてるわけだね?
B: そう思うよ。また繰り返しちゃうんだけど、僕は歌詞そのものよりも曲の持つビートにより注意を払う傾向にあるんだ。
いいスタジオ環境って大切だよね?
B: 大体昼ぐらいに来て、夜ご飯には帰るようにしてるけど、たまに夜までいることもあるね。家にいるとついついテレビ観ちゃうだろ? それって音楽を作る上では本当に良くないと思ってるから、外に出かけるのが好きなんだ。初めの数ヶ月はインターネットもなかったから Facebook もできないし、他にやることもないから音楽ばかり作ってたよ。今はバッチリ、メールもできるよ。

君は楽器のコレクターなんだよね。何がそうさせるの?
B: 僕は長いことギターを弾いてたんだけど、Hermigervill (Sveinbjörn Thorarensen) に出会って、古いキーボードやシンセサイザーを駆使した世界中のエレクトロニックミュージックの世界に引き込んでくれたんだ。80年代の音楽は常に僕のフェイバリットだよ。僕の父親がいつも聴いていたしね。で、ある日 Hermigervill の部屋へ行った時、そこにはこれらの古いシンセサイザーが山ほど置いてあったから彼に尋ねたんだよ、「こいつで一体何をするんだい?」って。それでそのシンセサイザーを弾かせてもらったんだ。そうしたら何ていうんだろう、僕が若かった頃、とても楽しかった頃の音が僕の中で再び鳴り響いたんだ。その時はそれが自分にとって必要な物だと感じて、楽器の蒐集が始まったってわけ。
アナログの音とデジタルの音をミックスするのに不便なことってある?
B: ああ、(アナログとデジタルをミックスするのは)より良い結果を残すとは思えないね。マシンそのものが振動して鳴らす音が大好きなんだよ。
無知を承知の上で尋ねるけど、君は録音したらそれをコンピューターに落とし込むのかい?
B: いや、僕はコンピューターに直だね。大体はコンピューターでシンセサイザーをコントロールする、MIDIを使ってるんだ。コンピューター上でプログラミングした音をシンセサイザーに突っ込んで、それを Sonar でいじる。ポップソングを作ってるわけじゃないからね。もし僕が新しい曲のアウトラインを作っていて、それがテクノになったなら、それはそういう物だと思うんだ。
ー僕らはラウンジから彼のスタジオへと移動した。そこで Þórunn Antonia と共同作業中の曲をちらっと聴かせてくれた。まだまだ粗いながらも、素晴らしく、マイケル・J・フォックスみたいな雰囲気を社会生活に持ち込んだかのような感じだったー
まだ発表できてない曲もいくつかあったりするのかな?
B: うん、誰も知らない分身のようなのが二つほどあるよ。
僕らとは共有したくないようだね?
B: ははは、確かに。一つは Frank O Wonder ってタイトルで、よりエレクトロニックだ。
君は RUV でアルバイトしてるよね。たくさんいるミュージシャンのうちの一人だったりする? そうだとして、噂通りそこで働くのは活気があって楽しい?
B: 働くにはとても素敵な場所だよ! そこで三年間フルタイムで働いてたんだけど、去年の秋だけは半分減らしてもらって、自分の作業に集中してたよ。あの場所に君らが知ってるような連中がたくさんいるって本当すごい事だよ。ある意味オープンな場所だからアイスランドの多くの素晴らしいミュージシャンが出入りしてる。コネを作るためにはもってこいの場所なんだけど、人によっては胡散臭く見えるみたい。というのもそこで働く事で出世はする、でもそれは自身の経験からではないんじゃないかって。まぁ事実でない事も多いんだけどね。僕が覚えてるのは、Óli Palli (RUVのボス) にCDを持ってた時、酷く惨めな気分になったんだ。それでこんな感じで話しかけたんだ。「ええと…僕も音楽をやっていて……えと、あの…」全部が全部おかしかった。そこにいた他の連中も僕にCDやデモなんかを渡して宣伝しようとするんだよ。だからいちいち僕はなんの番組も持ってないし、そういう趣味でもないんだって伝えないといけなかった。それにそんなの自分でやるべき事だろ?

君の周りに多くの人が集まっていることで作業に集中できてると思う?
B: そんなにまったりはできないけどね。キッチンに行ってコーヒーを淹れて、5分程会話して、それから今どういう進行状況かってのを話し始めるんだ。で、自分に問いかけるんだ、「ジーザス、僕は自分の楽曲をやらなきゃいけないんだよ!」って。
ここで誰かと共同作業はしてるの?
B: サックスプレーヤーの Raggi だけだね。
今次の新しい作品に取りかかってる?
B: ああ、僕は常に新しい事をしてるよ。主に Lover In The Dark の出荷作業をしてるよ。いろんなこと投げ出してまで次のアルバムの事をやらなきゃいけないなんてことはないよ。まだまだ多くの人がこのアルバムを聴いたことがないんだし。セカンドアルバムの材料は揃ってるんだけど、もっと磨き上げないと。僕らは経過を見守り、その一方でもうすぐ新しいシングルをリリースするんだ!
映画がフィルムフェスサーキットとなったのと同じ様に、音楽も新しいマーケットへプロセスが移行していくのと思うんだけど、もしかしたらそれは流通会社が関わるだけかもれないよね。
B: メール、ミーティングとやることがたくさんあって、ドイツ在住のスタッフに関して本当によかったことって彼に出会うチャンスを手にしたこと。お互いの顔を見ながら、自分がどういう人物かってことを伝えるのは本当に大切なことだと思うんだ。
それで、この秋海外で演奏することになってるんだけど、多分僕とアルバムをプロデュースしてくれたSveinbjörnだけで始めることになると思う。バンドでやろうと思うと7人必要で、バカみたいにお金がかかるからまずはシンセサイザーとコンピューターを使ってやろうかなって。ライブバンドではサックス、ギター、ベースにドラムがいるよ。音g買うで食っていけるようになれば言う事ないんだけど、今のところは小銭稼ぎ程度だね。
でもこれからよくなっていくんだよね?
B: そうだね。金銭面をどうクリアしていくかだね。でもそれは楽しむことであって、時には退屈な業務を忘れるため。
最後に Berndsen は近い将来どうなってると思う?
B: MC Gauti “the representative of the porn generation” へ曲を提供して欲しいと言われてて、それは今頑張ってるところ。それが完成したら、さっき話した通り、アイスランドの言葉で書かれたシングルのリリースかな。それからは地元のポップレジェンド Helgi Björns と一緒にー彼がすごく興味を持ってくれているー テクノミュージックをいくつかやるかも。あとはアイスランドのTV番組 "Steindinn Okkar" のために何かやって、わかんないな… 日本に行こうかな!
Berndsen アーティストページ >>
Interview: Guðni Rúnar
Photographs: Nanna Dís
Interpreter: Joe